MinamiAoyama | Tokyo, Japan

　南青山のモダンフレンチレストランの内装計画です。レストラン内部に導くランウェイ。「グラデーションワープ」と名付けた通路には鏡面ステンレスを名栗加工した隠戸を設け、プロジェクションが、天井金網に置かれた石を通過、屈折し、鏡面反射により水面のような表現をドアを開けるたび変化しながら投影します。レストラン内部には、お店の料理の提供方法を一緒に考え、直径２ｍのモルタル仕上げによる浮かぶ大皿や、壁棚に置かれる料理を楽しむ事ができます。「超現実」というシュルレアリスムをテーマに、現実にはありえないことを意識した空間と新しい食の楽しみ方を提案しています。リサイクル製品の廃材をセメント化し、白華現象を抑えない素材を使った壁面や、コンクリート描き落としによる表情をつけた壁面、大皿はステンレスを葉脈状に研磨し、鏡面の反射率を利用して、壁面の色を吸い上げ大理石のように見えるようにコントロールしています。天井面の装飾は、裏面を鏡面、表を塗装することで、影を床に落としながら、天井には光の波紋を転写させました。素材と空間の使い方で「現象を生む建築」が、今回の我々のテーマです。

協力 施工：エステック株式会社

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