Analyze Tsukuda River city / Indoor golf sumilation Studio
Tsukuda | Tokyo, Japan
中央区のリバーシティエリアのタワーマンション群の低層階にマーク金井氏監修による会員制24時間シュミレーションゴルフスタジオをデザインさせていただきました。コロナ渦による巣ごもり需要などから、近年シュミレーションゴルフ場が増加傾向であるが空間の質は悪く、外部空間の過剰な広告が街に乱立し品が無いと感じていました。今回は、大人の社交場としてのシュミレーションゴルフラウンジを小空間の中でどのように実現し、奥行きや天井高さが実際よりあるように見せるかを考えました。コストをコントロールしながら、約2か月ほどの短い時間でオープンさせる必要がありました。当初から弾道測定器、スイング解析器など個別に規定がある距離間を考慮するため数学的なデザインが求められます。またシステムを理解しながらデザインする必要もありました。サイドテーブルと一体的にデザインしたアクリルボックス内に隠ぺいされた形で弾道測定器を配置し、盗難防止を兼ねています。遊技しているお客様がシュミレートされていると思われない形で集中して遊技ができないかと考え、ボールに対しての適切な距離や、測定可能な距離を条件に我々は3D空間をモデルしソフトウェア状で確認しながら設計しました。天井高さが低い居抜き物件のため、天井への意匠は可能な限り薄くしつつ、天井ルーバーを一直線に設けてスピード感と奥行を内装デザインに出すようにしながら梁を隠ぺいし、スクリーン側とラウンジスペース側の設備系統のブリッジとしても有効に活用しています。また狭い空間の場合に煩雑に置かれてしまう備品扱いのゴルフ掛けを、壁から持ち出す形状として内装のデザインに取り込み、高さを二段として男女が使いやすい形としています。外部の窓に関しては、ゴルフボールのサイズでパンチアウトされたグラデーション化粧シートをデザインし、裏に造花植栽を配置することで何度も重なるレイヤーの中で立体的に造花はまるで本物の植栽のように浮かびあがるように計算しています。弊社三次元プリンターで制作されたゴルファーなども配置し遊び心を入れながら小さな丸窓の奥に見える秘密の森。会員だけが覗ける大人の社交場です。写真をディスプレィ目の前で撮ると上半身は消え、下半身だけが秘密の森に没入する、、、そんな世界観です。その他、素材についてもコストを考えながら竹炭を利用した壁紙を使用し、天然の杉材にオイル塗装で風合いを出しながら経年変化を与えるなど自然素材をなるべく取り入れるようにしています。
※現在は運営側で利用者の利便性などを考慮し新たなバージョンの高額シュミレーターを導入しています。 それにより現行が当初の設計より一部変更される形になっております。
運営:株式会社ディグニスジャパン
設計:ALT
外部サインデザイン、フラワーアレンジメント:ALT
施工:エステック株式会社
Link-Analyz佃リバーサイド店