Namerikawa | Toyama, Japan

　富山県滑川市にある小規模多機能型居宅介護の地域密着・介護サービス施設内に併設された地域開放型のカフェの内装デザインです。日本の社会問題として、若者が減少し、お年寄りが増加する傾向にあります。介護などはもとより、地域コミニュティなどが必要になると我々は感じています。お年寄りの介護をするだけではなく、地域と寄り添いながら、若者とお年寄りとの交流の場をつくりたいという御施主様の考えに深く感銘を受けました。既存スペースのリノベーションの為、既存の梁や建築の形状を熟考しました。天井面は天井裏を活用して傾斜屋根に沿わすよう出来るだけ高くし、既存の梁は照明に活用する等、開放感のある空間の提案を目指しました。天井は、各種イベントを行うために音響に配慮したいというご要望に対して、天井の反射面の凹凸は三次元設計で検討しました。同様に模型などでも既存の状況を確認し、変更可能箇所を御施主様に明確に伝えられるようにしました。地元の工務店や建具屋さんの御協力をいただき、共に御施主様の理想の実現を目指し、地域コミニュティ施設として、皆が笑顔であふれる空間を創出することができました。東京から富山まで夜行バスに乗り模型と一緒にユラユラと揺られながらワクワクした設計期間でした。